ロウソクのわずかな光でも美しく輝くジュエリー
伝統技法とモダンの融合ーーーFABRIZIO RIVA 

「日本人はとても親切でオシャレ!」と日本の印象を表現したのは初来日したデザイナーのファブリツィオ・リーヴァ氏。伝統的な手法を取り入れながら、モダンなシルエットに昇華させる独自の世界観が魅力の、ジュエリーブランドFABRIZIO RIVAのデザイナーだ。
ブラウンやグレーなど、様々な色のダイヤモンドを使い、カッティングやセッティングに伝統的で独特な手法を用いているのが特徴的。一般的にダイヤモンドにはブリリアントカットを施すことが多いが、FABRIZIO RIVAではアンティークカットを採用。そのため強く主張のある輝きではなく、控えめでありながらも上品かつ繊細な輝きを放つ仕上がりに。それは、人々がまだロウソクで生活していた時代に発明された技法だったため、少ない光であってもよりダイヤモンドが美しく輝くように工夫されたカッティングなのだ。
そのユニークなアンティークカットには独自の煌めきを生かすデザインや石留め選びが大きな意味を持つ。たとえば、爪留めではなく、彫り留めにすることでアンティークカットが効率よく光を反射し、ダイヤモンドがムードあるユニークな輝きを最大限に放つのだ。
また、地金選びや仕上げも重要な要素。FABRIZIO RIVAでは、ゴールドを完全に磨き上げることはせずに、あえてラフな仕上げを施してナチュラルな雰囲気を生かしたり、表面を軽く酸化させてホワイトゴールドの持つ自然の美しさを引き出している。それは、大量生産のジェエリーでは表現することのできない、まさに熟練した職人技の賜物と言えるだろう。

「高価な宝飾品感覚としてではなく、気軽に、オシャレにカジュアルに身につけられるジュエリーを見かけないなと思っていたときに出合ったのが『FABRIZIO RIVA』だったんです。私たちの世代って、Tシャツやデニムのラフなスタイルだけでなく、カクテルドレスなどにも合うジュエリーが欲しいというある意味”ワガママ”な世代。あらゆるシーンでつけられるジュエリーを久しぶりに見つけました」と語るのは髙橋みどりさん。
ファブリツィオ氏は、出会った女性にお好みのジュエリーを聞くなどして、女性の生の声をもとに創作も行っているそう。髙橋みどりさんの言う、自分好みのファッションを理解している、目の肥えた“ワガママな世代”のお眼鏡にかなったジュエリーということは、ファブリツィオ氏の努力は十分にコレクションに反映されていることになるだろう。

「今後は、半貴石などを使って色をもう少し加えた作品を作っていきたいね。半貴石といっても色がハッキリしているものではなく、微妙な色の重なりによってグラデーションを描くもの。石が放つ光そのものが繊細なものを使いたいかな。また、ダークに偏り過ぎないメンズデザインにもトライしてみたいと思っているよ。自分の強さも表現したいけれど、もちろん抑え気味な感じで表現していきたいね」とファブリツィオ氏。
「これからはぜひ、辛口なユニセックスのアイテムも期待しています!」と髙橋みどりさん。
今後のコレクションにも是非注目したい!

(写真上)ボリューミィで華やかでありながら、繊細なグラデーションカラーなので上品かつエレガント。オフのラフなスタイルにも、夜のカクテルパーティにもマッチする、オールマイティな大人のジュエリー。

アイテム一覧

PROFILE

日本進出時のバーニーズジャパン宣伝部ジェネラルマネージャー、ジョルジオ アルマーニ ジャパン広報室長就任。2001年には「エストネーション」をオープンさせる。2005年6月にOens(オーエンス)を設立。これまでの豊富な経験と知識を活かしメンズ、ウィメンズ共にクリエーション出来るイメージングディレクターとして活躍の場を広げている。
■著書■
・デキる男のお洒落の極意

・大人おしゃれのルール FASHION RULE BOOK

・おしゃれの教科書 働く女性のワードローブ

(全て講談社)